いけだエコキャンドル ドキュメント2006
いけだエコキャンドル2年目、2006年のドキュメントです。
この年もたくさんの方が準備から関わって作り上げていきました。
【いよいよスタート】
2006年8月、エコキャンドル実行委員会全体会。
いよいよ始動です。
まずは、昨年使用したキャンドルの仕分けから。
約7000個を、ひとつひとつ調べていきます。
きれいなものは、そのまま再使用。
そうでないものは、バラして溶かして作り直します。
【芯づくり:ふれあいサロン】
池田町内や近隣の学校で集めてもらった牛乳びんの紙フタに穴を開けて、専用の芯を通していきます。
細かくて、とても地味な作業ですが、実はいちばん要の部分。芯が悪いと火が消えてしまうので、とても大事な作業です。
ふれあいサロンの皆さんが、毎日がんばってくださっています。
今年の目標は、何と3万個!
昨年のざっと3倍の規模になる予定です。
【芯づくり:デイサービス】
デイサービスに来られるお年寄りの方々も大活躍。
毎日はりきって、一所懸命作業してくださいます。
「もうないんけ?」
材料が追いつかなくて、催促まで来ちゃったり。
おかげさまで、あっというまに芯のセットができあがっていきました。
【絵画教室:灯籠カバー】
中央公民館で土曜日に行っている絵画教室も参加。
9月の教室で、灯籠カバーをつくってくれました。
半紙に絵の具で、思い思いの絵を描いていきます。
上下に芯代わりのかみひもを貼って、くるりと丸めて出来上がり。
子ども同士で相談したり、お母さんといっしょにつくったり、楽しい工作になりました。
【キャンドルづくり】
10人ほどで、毎晩ローテーションを組んで参加。
だいたい2回くらい、当番が回ってくる感じです。
ヤカンを使って流し込みを手早くしたチームも。
【キャンドルづくり:ふれあいサロン】
芯づくりを手伝ってくださったふれあいサロン参加者の方々は、キャンドルづくりもがんばってくださいました。今年のエコキャンドルでは、「グループアート」という企画を試みました。
グループで参加してもらい、区画を専有し、キャンドルづくりから、デザイン、当日の飾り付け・点火までおまかせする、というものです。
まっすぐ立てるのがなかなか難しいけど、
ひとつひとつ仕上げるたびに、
「うらら(私たち)のろうそく」
の思いがどんどん強くなっていくのを実感します。
【キャンドルづくり:池田中学校】
池田町内唯一の中学校「池田中学校」の生徒会の皆さんも、チームを作って参加してくださいました。
1区画でまかされる数は、約500個。
放課後を使って、ひとつひとつをワイワイと手作りしていきます。
デザインは、校内で公募し、決めたそうです。
どんなものになるか、楽しみです。
グループアートには、この池田中学校を含め、高校や大学、環境団体など、町内外7団体が参加してくださいました。
【大道具づくり】
今年は、もうひとつ大きな企画があります。
野外コンサートです。
「ウィンドアンサンブル・ソレイユ」という福井市の吹奏楽団が、キャンドルでライトアップされた野外ステージでコンサートをしてくださるんです。
キャンドルは竹で組み上げた「はさば」に並べます。
「はさば」というのは、稲刈りの後、稲の束を挟んで干すために、何段も物干し棒を渡した組み物です。
当日は、ステージ背後に組み上げた竹製の「はさば」にキャンドルをずらりと並べ、楽団の後ろから、キャンドルの明かりで美しく照らし出すようなイメージです。
かなり大がかりな組み物になりますが、みんなで頑張って手作りです。
まず山から竹を切り出してくるところから。
そして、竹を 1本1本吟味しながら、キャンドルを置く穴を等間隔に開けていきます。
その他にも、竹を使ったキャンドルカバーなどの小物もちょこちょことつくります。
【行灯づくり】
カラフルなエコキャンドルと、それから行灯です。
静かで、心温まる一夜を、来てくださった方々のおうちにも、おすそわけできますように。
結構細かな作業で、火を扱うロウソクをいれるということもあり、みんな真剣そのものです。
安全に問題がないか、念入りにチェックします。
どうか、みんなの思いが届いて、
すてきなイベントとなりますように。
【当日:キャンドル並べ】
2006年10月14日(土)
さあ、いよいよ当日を迎えました!
竹製のモニュメントやステージ大道具などは、午前中から組み上げが始まりました。
キャンドル並べは午後一番から。
ぞくぞくとみんな集まってきます。
会場入口で、木彫りクマ「エコちゃん」がお出迎え。
今年はちょっと変わったキャンドルも試みました。
キャンドルたんぼです。
メイン会場隣の たんぼに水を張って、そこにキャンドルを並べるんです。
実際に準備をしてみると、ものすごく大変で・・・
まず、稲刈り後のたんぼって、株が残ってます。
そのままでは、水を張ってもきれいに映えないので、ひとつひとつ、抜き取っていかなければなりません。
腰は痛むし、足は取られるしで、かなりの重労働になってしまいました。
大変だった分、点火後の美しさに期待しましょう。
「ハイ! 並べてくださぁい!」
がんばって、お父さんやおじいちゃんのお手伝いをする子どもの姿もありました。
メジャーに付いた印にあわせて、まっすぐ並べていきます。
今年の絵は、
池田町を代表する山「冠山」と、池田町環境イベントのマスコットキャラクター「つかえるくん」、太陽や双葉など、とっても盛りだくさんの絵柄になっています。
【プロムナード】
よく見えるように、台に乗せたりして、等間隔に 。
キャンドルがちゃんと真ん中に入っているか、念入りにチェックです。
ホール内では、2階は展望ルームに開放します。
1階入り口では、辻風さんというアーティストが、素焼きなどでデザインした灯籠を展示するギャラリーを設けています 。
そちらも、準備万端です。
みんなで準備したエコキャンドル。点火まであと1時間ちょっとです。