環境への取り組みや地域資源循環型農業など、様々な活動を展開している池田町。
これらの活動をさらに発展させ、池田町内の米全体へ広げようという取り組みです。
平成18年度から本格的に始動しています。
池田町は、すでに「ゆうき・げんき正直農業」という形で特別栽培に取り組んできた実績があります。
米の特別栽培については、平成4年から始まり、約15年のノウハウがあります。
環境配慮の米づくりは、米単体の食味や品質を上げるというだけでなく、田んぼ周辺の土や水に住む生き物、また大気など、広範囲に大きな影響を与えます。
環境に優しいということは、様々な生命にやさしいということ。
池田町では、この特別栽培米プロジェクトを、「生命にやさしい米づくり」運動と名付けました。
「生命にやさしい米づくり」運動では、農薬や化学肥料を可能な限り減らした(無化学肥料無農薬を目指した)特別栽培米を、作り手の農家、町や公社、また食べる側の消費者も一体となって、町全体で育てていこうとしています。
平成18年度は、町内の3分の1の水田が、この対象となりました。
最終的には、池田町の全水田で栽培され、「生命にやさしい米づくりの郷」を創造することで、池田町産の米の価値を高めることを目指しています。
主な取り組みとしては、以下のものが挙げられます。
1)町全体で統一した栽培基準の設定・認証
「ゆうき・げんき正直農業」と同様、栽培基準を設け、基準によりに「金」「銀」「銅」の3ランクに分け、審査を経て認証します。
2)無農薬無化学肥料を目指した米づくり
できるだけ農薬や化学肥料を押さえ、たい肥や食Uターンでできるたい肥液肥などを活用した育苗に取り組みます。
3)栽培確認・品質チェック体制の厳格化
農林公社や町・農協と連携し、栽培記録簿の義務化や圃場ごとの食味・品質等のデータを一元的に管理するなどの情報管理を強化し、また栽培時だけでなく、集荷・乾燥調整・保管などの品質基準を明確にし、厳密なチェック体制を確立します。
4)消費者との交流
認証審査など、消費者との合同で活動することにより、「売り手と買い手以上の親密な関係づくり」を図ります。
5)環境の保全
田んぼの生き物調査などを実施します。
6)販売の一本化
専門家をまじえ、池田米のイメージや信頼感、高級感が高まるアピール力を強化します。
【目 標】
お米とご飯のつながり
作り手が「食」を育てる意識をもつ
田んぼと生き物のつながり
農業があることで自然が守られる
育てる人と食べる人のつながり
農業を維持する力と、美味しいご飯を食べて健康になる力を育む
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