ゆれるあかりに、心かよわせて |
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池田町が目指す、自然や人、生活文化などの資源や技術を結びつけた 「地域資源連結循環型農村」。
この取り組みのひとつに、廃油の資源再生化運動「菜の花プロジェクト」がありますが、エコキャンドルはその一環で始められたイベントです。
家庭で不要になった食用油からリサイクルして作りあげた廃油ろうそくを、秋の夜、町内で一斉に点火します。
柔らかに揺れる灯り、穏やかに流れる時間。
エコキャンドルを通し、忙しく過ごすうちに何か置き忘れたような日常を、静かに見つめ直すきっかけとなることを願っています。
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エコキャンドルは、廃品利用のリサイクルでつくられていきます。
牛乳びんのフタに芯になる紐を結んで芯づくり。
ロウは、使用済みの天ぷら油です。
大きな鍋に廃油を温めて凝固剤を混ぜ、プリンの容器に手早く流し込んでいきます。その中に、静かに芯を沈めて、冷めれば完成。
一つひとつ、手作りしていきます。
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そして、エコキャンドルは、たくさんの方々の協力に支えられています。
牛乳びんのフタは、町内や近隣の小中学校で集めていただきました。
芯づくりには、デイサービスやふれあいサロン、ひまわり作業所の方々が参加してくださいました。
そしてロウづくりには、環境団体を初め、たくさんの方々が、仲間や親子で参加してくださいました。
その他にも、灯籠の絵を描いたり、竹細工などのオブジェづくりに参加してくださったり、数え切れないほどの方々が関わってくださっています。
そして当日も、ロウソクを並べて点火し、後片付け・分別回収まで手伝ってくださる大勢のボランティアに支えられています。
エコキャンドルは、まちのみんなが支える手づくりイベントです。
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エコキャンドルの最大の特徴は、この「みんなが参加する手づくり」という点でしょう。
町内有志が実行委員会を立ち上げ、行政と環境団体が協働で企画準備。
このため、枠にとらわれない柔軟なアイデアも生まれ、また自分たちでイベントを作り上げるという熱い思いが周囲に広がっていきました。
キャンドルイベントは、全国各地で実施されていますが、芯づくりから設置、点火、消火後の分別回収まで、すべての工程を町民全体の力で完成させているイベントは、全国にも例がありません。
「万の灯り、ゆれて心ひとつ」
池田のエコキャンドルは、まちの人々の心をひとつにまとめ、未来へつなげています。
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